あなたの肝臓数値はどれくらい?脂肪肝に関して知っておくべきことを解説

近年、30~40代を中心に増えつつある脂肪肝ですが、仮に健康診断などで脂肪肝だと診断されても、自覚症状もほとんどなければ、あまり実感が湧かないかもしれません。そもそも脂肪肝とはどういった状態のことを指していて、それを肝臓数値からどのように脂肪肝だと知ることができるのでしょうか。脂肪肝に関して知りたい情報をご紹介します。

1、脂肪肝の基礎知識

 

医者から急に脂肪肝と言われてもピンとこない人も少なくないでしょう。そもそも脂肪肝とはどういったもので、どのような症状が考えられるのか、まずは、脂肪肝に関しての簡単な基礎知識から学んでいきましょう。

脂肪肝とは?

近年では、30~40代に多く発症する脂肪肝ですが、簡単に説明すると、中性脂肪が肝臓に溜まりすぎた状態を指します。もともと肝臓ではエネルギー源として脂肪が作られており、肝細胞の中に溜めていくのですが、普段から糖質や脂質を多く摂取しているがために、使うエネルギーよりも作られる脂肪が多いと肝細胞に脂肪が溜まっていきます。

 

 

 

正常の肝臓であれば、3~5%の脂肪が蓄えられているのですが、運動不足などでエネルギーが消費されなかったりと、肝細胞の中に30%以上の割合で中性脂肪が存在している状態が脂肪肝というわけです。

脂肪肝の主な症状

肝臓は7割以上の細胞が壊れない限りは、自覚症状が表れることはほとんどありません。そのため、脂肪肝の場合も自覚症状はほとんどありません。そのため、あまり気にしないという方も多いのですが、血流が悪くなり、肝機能も悪化することからも、最悪の場合、肝臓がんなどに移行する危険性もあります。

2、脂肪肝の病因と種類は?

 

脂肪肝と診断されてしまうほとんどの原因は生活習慣の乱れですが、脂肪肝でも「アルコール性」と「非アルコール性」に大別されます。どのような特徴があり、何が起因となっているのか確認していきましょう。

アルコール性脂肪肝

まずはアルコール性脂肪肝ですが、肝機能を悪くする原因のひとつとしてご存知のアルコールを過剰に摂取することで肝臓に負担が掛かり続け、アルコール分解の際に中性脂肪の生成が促進されてしまい、肝臓に脂肪が溜まるものです。

 

 

 

これに関しては、決してアルコーるが身体にとって毒になっているというわけではなく、飽くまでも大量の飲酒が身体にとって大きな負担となっているのです。ご存知の方も多いかもしれませんが、適度なアルコールは脳卒中や心疾患などを減らすことができるとも言われています。

非アルコール性脂肪肝

次に非アルコール性脂肪肝です。名前の通り、アルコール以外での原因なのですが、中には普段はアルコールを一切摂取しないから大丈夫と高を括っている人もいるかもしれません。しかしながら、脂肪肝はアルコール以外でも肥満や食べ過ぎなどで脂肪肝に掛かってしまいます。

 

 

 

これはインスリンの影響で、この働きが鈍くなってしまうことにより、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。では肥満体型ではない人であれば安全なのかと考える人もいますが、決してそうではありません。運動不足や不規則な生活を続けていることで、肝臓に中性脂肪は溜まっていってしまうのです。

3、脂肪肝の目安となる血液検査とは?

 

自分が脂肪肝なのかを知るためには超音波検査(エコー)やCTなどの画像分析をする必要がありますが、それらと組み合わせて行われるのが血液検査です。ここではいくつかの項目を確認しているのですが、脂肪肝の目安となる血液検査の値に関して詳しく見ていきましょう。

ALP(GPT )

ALPは細胞で作られている酵素で、主に肝臓の中に存在する肝細胞で働いています。身体の中に入ってきた栄養素をアミノ酸へと変換し、身体を動かすためのエネルギーを作り出している重要なものです。肝臓が正常な働きをしている(基準値30IU/L以下)場合は、エネルギー代謝を続けます。

 

 

 

しかしながら、何らかの影響(アルコールや過食など)によって、肝細胞が破壊されることとなり、血液中に流れ出してしまう危険性があります。数値が31IU/L以上を示している場合は、それだけ肝臓が障害を受けてしまっている証拠ともなり得ます。

AST(GOT)

こちらもALP(GPT)と同様に細胞内で作られる酵素のひとつです。肝細胞でも多く存在しますが、その他にも心臓や腎臓などの臓器に多く存在すのが特徴です。体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝など身体にとって、とても重要な役割を果たしています。基準値は30IU/L以下で、この範囲内であれば特に問題がないとされています。

 

 

 

しかしながら、ALP(GPT)と同様に肝細胞が何らかの影響(アルコールや過食など)により破壊されてしまうと、血液中へと漏れ出してしまいます。数値が31IU/L以上を示している場合は、肝細胞に異常が来していることなのですが、肝臓以外の臓器にも存在していることから必ずしも肝臓へ直接影響しているとは言えません。AST(GOT)のみ数値に変動がある場合は肝臓以外の病気が考えられます。

γ-GTP

この名前を何となく耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。は肝臓や腎臓などで作られる酵素です。肝臓では主に肝細胞や胆管細胞に存在しています。ALPやASTと同様に、エネルギーの代謝を助ける他に、たんぱく質の分解や合成を行っています。基準値は50IU/L以下が理想で、それを超えてしまうと肝機能異常の疑いがあります。

 

 

 

γ-GTPが増えてしまう要因として、アルコールの過剰摂取です。大量のアルコールが肝臓に流入してくることで、γ-GTPがたくさん作られるようになり、この増えてしまったものが血液中に漏れ出してしまうため、肝臓が弱まり、数値が高くなってしまいます。また、アルコールをまったく飲まない人でもγ-GTPの数値は高くなることもあります。

4、脂肪肝にならないために

 

ここまでの説明で脂肪炭の基礎知識、原因、血液検査での数値推移などある程度のことは、理解できたのではないでしょうか。しかしながら、結局のところ、脂肪炭にならないためにはどのようなことに気を付けていけば良いのでしょうか。詳しく解説していきます。

食事の改善

まずは、食事の内容です。非アルコール性脂肪肝は肥満や食べ過ぎが原因であると考えられますので、普段の食事内容を見直しましょう。基本的に、脂質や糖質の高い食べ物を避けることが大切です。また細かなことでも、白砂糖を黒砂糖に置き換える、小麦粉を全粒粉にするなどを行うことで、糖質を抑えるだけでなく、ビタミンやミネラルも同時に摂取することが可能です。

適度な運動

肥満や食べ過ぎが原因ということもあり、食事制限を行う人も少なくありませんが、これはかえって危険です。また、身体に負担を一気にかけてしまうような運動も避けておいた方が良いでしょう。長時間の歩行やランニング、水泳などの有酸素運動を軽く行うことがおすすめです。

飲酒を控える

どれだけ、食事療法や運動などで肥満や食べ過ぎを防いだとしても、過剰なアルコールの摂取は、やはり肝臓にとって大きな負担となります。節酒や禁酒を行い、肝臓内での中性脂肪合成を止めることで、肝臓の回復は早まります。血液検査の数値が高い、脂肪肝が気になるという方は、飲酒を控えることをおすすめします。

5、まとめ

 

現代人の生活習慣の象徴でもある脂肪肝に関して解説をしてきました。重篤な病気にもなりかねない脂肪肝を放置しておくことはとても危険です。アルコールや肥満、食べ過ぎなどが原因となっていますので、それらを意識して、生活習慣の改善に取り組んでくださいね。